
1970年にフェンダーの一員となったジョン・イングリッシュは、フレディ・タバレスやビル・カーソンといったフェンダーオリジナルメンバーと共に歴史を築きあげてきた数少ない人物である。
カスタムショップにおけるオリジナルビルダーとして現在も君臨しており、卓越した技術、ヴィンテージ楽器に長けた知識、そしてアートギターを製作する芸術センス、どれをとってもマスタービルダーと呼ばれるに相応しい存在である。エレクトリックギターには馴染みの少ない木材や金属を駆使して芸術的なカスタムギターを製作する技術をも併せ持つ彼は、なんと元米国大統領ジョージ・ブッシュのために楽器を製作した経歴を持つ。彼のイマジネーションは、アメリカとヨーロッパ異なる二大大陸の音楽、芸術、建築学、幾何学、色彩感覚の融合から生まれており、それが両大陸で生活してきたイングリッシュのバックボーンを構成しているに他ならない。
日本におけるカスタムショップアーティストの第一人者、春畑道哉のシグネイチャーストラトキャスターの開発における中心人物であり、高いポテンシャルを備えたリバース・ラージヘッドストックのギターを定着させた。また2005年の同プロジェクトにおいて、元々親交の深かったシルバーアクセサリのカリスマブランドのひとつビル・ウォールとのコラボレイションを果たし、芸術的エッセンスを加えた高品質のギターをつくりあげた。米国では、サーフギターの帝王ディック・デイルとのコラボレイションの結晶は、カスタムアーティストシリーズからDick dale Stratocaster として製品化されている。
1998年、2005年と二度の来日を果たしている。2005年の来日時には、春畑道哉、ビル・ウォール両氏との三者による対談が実現した。2007年6月28日逝去。
