先駆者の精神が現代も受け継がれる

アビゲイル・イバラ女史

フェンダー製品に搭載されているピックアップの大半は、フェンダーがエレクトリックギター/ベースを作り始めた時から一貫して自社で作られている。現在は、ピックアップ・セクションにおいてもレギュラーラインとは別にカスタムショップが存在している。そして、カスタムショップには1956年以来フェンダー社に貢献している伝説のスペシャリスト、アビゲイル・イバラ女史が今なお現役で勤務しており、ピックアップのワイアリングを行っている。タイムマシンシリーズに搭載されているピックアップは、その年代の仕様を可能な限り採用しているが、そのピックアップは彼女の豊富な経験に基づいたアドバイス無くしては成しえなかっただろう。

カスタムショップからリリースされているCustom ’69 Strat®・Pickupは、実際に彼女がワイアリングしており、ボビンに彼女の直筆のサインが製作年月日と共に記されている(2007年9月現在)。さらに、Fat 50’sやTexas Specialといったカスタムショップ・ピックアップにおいても、カスタムショップの精鋭たちによって作られているのである。そして、それらの仕様は伝統を頑なに守りつつ新たな試みが盛り込まれており、エレクトリックギター/ベース界の先駆者としての精神がここでも脈々と受け継がれている。